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坂本龍一さん、吉永小百合さんが、辺野古新基地の建設現場を海上から視察「本当に異常!この美しい自然を壊してまで基地を造る意義があるのか。もちろん僕はないと思う。多くの人がそう思うんじゃないか」 


* 辺野古・大浦湾。【サンゴと魚群に満ち溢れる海】

*サンゴを押しつぶすコンクリートブロック。

 

 音楽家の坂本龍一さん(67)が3日、名護市辺野古の新基地建設現場を海上から視察した。沖縄タイムスと琉球新報の取材に「明らかに民主主義を逸脱している。自然の美しさと、工事を止めることのできない醜さを対比しながら見ていた」と語った。

 グラスボートに乗って汀間漁港を出発。大浦湾側のアオサンゴ群落やコブハマサンゴをのぞき込み「この美しい自然を壊してまで基地を造る意義があるのか。もちろん僕はないと思う。多くの人がそう思うんじゃないか」と印象を語った。

 辺野古側では海を囲い込んだ護岸を見た。着手から3年近くで全体の埋め立て土砂量の1%の投入にとどまっていると聞くと「引き返せるのに、回転し始めた歯車を止める勇気がこの国にはない」と指摘。昨年の県民投票の結果など沖縄の民意を無視する政府の姿勢を「米国との約束や閣議決定が法律や民意以上に力を持っている」と批判した。

 全国の米軍専用施設面積の7割以上が沖縄に集中する現状には「本当に異常。日米の主従関係だけではなく、本土と沖縄の差別が今でもあるのではないか」新基地反対の沖縄の民意が無視される状況に対し、「民意に従う民主主義を逸脱している。基地建設事業の醜さは人間の心の醜さとも言える。それが自然の美しさと強く対比して見えた」と語った。

*ホープスポットに認定された、沖縄県名護市の辺野古周辺海域(日本自然保護協会提供)

 米環境NGOが選ぶ世界で最も重要な海域「ホープスポット」に、沖縄県名護市の辺野古周辺海域が認定されたと、日本自然保護協会が25日、発表した。日本の海域が選ばれたのは初めて。米軍普天間飛行場の移設に伴う開発で希少な生態系が失われるとして工事の見直しを呼び掛けている。

 女優の吉永小百合さんは、知らんぷりしていい問題ではない。どうしても基地が必要と言うなら、沖縄の痛みを他の県(本土)も引き受けないといけない。それが嫌だったら、沖縄にもつらい思いをさせてはいけない。「驚くほどきれいな辺野古の海が無残な形にされていくこと」に胸を痛め、「(埋め立ては)本当に悲しい」と、沖縄の民意を無視して進む新基地工事に強い疑念を示す。

 
 
 

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